効果を知る

抗うつ剤にはどんな効果があるか

抗うつ剤は脳内の神経伝達物質のバランスを調節し、うつ状態を改善していく薬です。うつは誰でもかかる可能性のある病気であり、心の弱さとは関係ありません。適切な抗うつ剤を使用することで、脳神経の働きが正常に近づき、不安や不眠を解消することができます。 抗うつ剤には即効性があるものと、効果が出るまでに1〜2週間かかるものとがあります。後者の場合は効きはじめるまで辛いかもしれませんが、我慢して飲み続けることが大切です。また急に薬を止めると、離脱症状と呼ばれる副作用が出る場合もあります。抗うつ剤を飲みはじめるときや止めるときは、専門医の指示に従いましょう。そして自分の症状に合った薬を選ぶことにより、最大の効果が期待できます。

新薬の開発も進んでいる

最も古い抗うつ剤は三環系と呼ばれるもので、1950年代に開発されました。その後、四環系・SSRI・SNRIといった抗うつ剤が次々に発売され、2009年からはNaSSAと呼ばれる新しい抗うつ剤も使用が開始しています。最新の薬は治療効果が高く、比較的短い期間で効き目が表れるのが特徴です。ただし眠くなる・口が渇く・便秘するといった副作用もあるので注意が必要です。 副作用の懸念があるため、軽度のうつ病なら抗うつ剤の使用を控えるべきだとされています。一方、重症のうつ病は抗うつ剤だけに頼らず、心理療法やカウンセリングなども併用するのが有効です。うつ病の研究は現在も進められており、新しい治療法の開発が期待されるでしょう。